私は看護師1年目から4年目まで、大学病院の血液内科病棟に勤務していました。
大きい大学病院だったので、ケモはもちろんのこと、造血幹細胞移植やCAR-T療法なども行っていました。
治療の内容もあってか患者さんの年齢層も比較的若い方が多かったです。
ちなみに、派遣看護師に転職した1年目も市中病院の血液内科病棟に勤務していましたが、大学病院とは患者層も違えば行っている治療も全然違いましたΣ(・ω・ノ)ノ!
今回は大学病院で経験した血液内科病棟看護師の仕事について、私の経験を紹介しようと思います。
大学病院の血液内科でみる主な疾患
大学病院の病棟で経験する疾患としては、AML(急性骨髄性白血病)、ALL(急性リンパ性白血病)、悪性リンパ腫(DLBCLなど、種類がたくさんあります)、MM(多発性骨髄腫)が特に多かったです。
もちろんそれ以外にも血液内科の疾患はたくさんありますが、大学病院の病棟に入院する患者さんとしては、上記の疾患の患者さんがほとんどだった印象です。
経験する治療
固形がんの場合、外科的に腫瘍を摘出することもできますが、血液内科疾患はそうはいきません。
そのため点滴や内服での化学療法が主な治療法になります。
化学療法ももちろん種類がたくさんあり、また新薬もどんどん出てきます。
ややこしいケモは慣れるまで大変でしたね。ルートを組み立てるのもややこしかったんです💦
また造血幹細胞移植も行っています。
簡単に言うと、前処置としてまず大量の抗がん剤やTBI(全身放射線照射)を行い、腫瘍細胞を死滅させます。ただその際正常な造血細胞も破壊されてしまうため、そのままでは造血機能が無くなってしまいます。
そのため移植治療前に採取した自分の、またはドナーからの造血幹細胞を移植します。
「移植」というと手術をイメージされることが多いですがそうではなく、(移植の種類によって少し異なりますが)輸血のような形で行われます。
そしてその後、移植した造血幹細胞から血球が作られ、「生着」という状態になることを目指します。
実際はもっと複雑ですし、とてもリスクが高く合併症も多い治療です。移植後もGVHDや再発などの問題が起こることがあります。
またCAR-T療法とは、自分のT細胞を取り出し、腫瘍細胞を攻撃する遺伝子を組み込んでから体内に戻す治療法です。
これは造血幹細胞移植とは異なり、CRS症状(サイトカイン放出症候群)や神経症状などに注意が必要となってきます。
血液内科看護師の仕事の特徴
行っている治療について簡単に紹介しましたが、血液内科看護師の仕事の特徴を考えてみました。
とりあえず点滴が多い
とりあえず点滴が多いです…!抗生剤に輸血にケモに…。
1日にケモも何件かありますし、輸血も1人で何本もある患者さんもいらっしゃいます。
また移植患者さんの場合は特に点滴が多くなります。
抗生剤、抗真菌薬、抗ウイルス薬、G-CSF(血球を増やす薬)…。
そして食事が摂れなくなることが多いためTPNや脂肪乳剤などなど…。
またこれは血液内科あるあるですが…
ケモ後1週間程度経つと、血球が減って「Nadir」という状態になります。
そうなると発熱などが起こってくるため血培採取・抗生剤開始となります。
同じ時期にケモをした患者さんが多いと、だいたい同じ頃にそれが起こってきて点滴が一気に増えるんです( ;∀;)
夜勤で出勤してきて点滴台の上に並べられている点滴の数を見た時、「あれ、日勤?」と思うほど点滴が多いことも💦
消灯までに…!と点滴をひたすら繋いで繋いで、繋いだと思ったら今度は外して外して…。
感染対策に厳しい
抗がん剤投与後血球が減ってくると免疫力は極端に低下しているため、感染には注意が必要です。
時には敗血症性ショックになってしまうことも…。
「ケモ後そろそろNadirになってくる頃だな」等、患者さんの状態をアセスメントしながら、しっかり観察する必要があります。
また手指消毒や環境整備など感染対策に注意します。
私のいた病院では血液内科病棟が圧倒的に手指消毒剤使用量が多かったようです。
人によっては手指消毒剤で手の皮膚が荒れてしまうことも…。私も特に冬は皮がペりぺり剥けてました( ;∀;)
そして患者さんにはできるだけ毎日シャワーや清拭などの保清をしてもらったり、清潔に気を付けてもらう必要があります。
面会や棟外出棟、差し入れなどの食べ物についても説明し、注意してもらっていました。
重症な患者さんも
腫瘍量が多い状態でケモをした患者さんや、移植・CAR-T療法後の患者さんなどは重症化リスクが高いです。
急変やICUでの管理が必要になることも。
私がいたのは4年間でしたが、その間にもいろいろな症例を経験しました。
患者さんとの付き合いが長い
外科は患者さんの入れ替わりが早いと思いますが、血液内科病棟の患者さんは入院期間が長いです。ケモ後少なくとも血球回復までは入院管理が必要ですし、何クールか投与する患者さんもいらっしゃいます。
また、入退院を繰り返して抗がん剤治療を行う患者さん、移植後の合併症や残念ながら再発してしまった患者さんも。
長いと半年以上入院していた患者さんもいらっしゃいました。
良いことも悲しいことも、いろいろな出会いがありました。
まとめ
ざっくりですが、血液内科病棟の特徴を書いてみました。
外科と異なるのはもちろんのこと、血液内科ならではというのも多いのではないかと思います。
血液内科は大変と言われることもありますが、やりがいもある科だと思います。
少しでも参考になることがあれば幸いです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


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